投票への意欲が湧きません。

選挙ですね。

さて、選挙までちょうど一ヶ月となりました。今回の選挙は「歴史的政権選択」などと言われています。
言うまでもなく今回の選挙では「自公政権を倒し民主党政権が誕生しそう」というのがテーマとなっています。ニュースでも、
政治について書いているblogでも、久々にあった友人もその話をしているわけです。

かくいう私も政権交代はしてほしいですし、自民党よりは民主党のほうが「マシ」であると感じています。

しかし、正直言って今回の選挙、どうも投票する気が起きないのです。比例代表はまだ民主党以外に入れればいいのでいいですが、小選挙区民主党議員に入れる意欲が湧きません。それどころか、いっそ自民党に投票しようかと思ったことさえあります。

投票する気が起きない理由

簡単に言うと「民主党にこのまま勝たせるのは不安」ということです。

民主党が、政権公約を出しています。自民党が指摘するような財源は私は特に文句付けるつもりもないです。しかし、例えば、

 民主党鳩山代表は29日、27日に発表したばかりのマニフェストに「国と地方の協議の場の法制化」を追加する考えを明らかにした。マニフェストから漏れたことに、大阪府橋下徹、宮崎県の東国原英夫両知事が反発したため、あわてて対応した。

http://www.asahi.com/politics/update/0729/TKY200907290362.html

のように、人気者のご機嫌取りとしか言えない行動に出たりします。確かに政権公約のなかには魅力的なものがかなりあります。しかし、こんなことを今されると結局国民ではなく人気者の言うことを聞いて公約を変えるのでは?と思ってしまいます。

 また、私が気になるのは現状で「自民か民主か」の二分法になっている、とりわけ民主党がそうしたがっているところです。
二分法が成功したのは何と言っても郵政選挙です。あのときには「カイカク」と「抵抗勢力」の二分法と言うことになり、「カイカク」が圧勝したわけです。
 この構図は、それこそ宮崎、大阪、名古屋などの地方政治の場でよく行われていて、ワイドショー政治、ポピュリズムを彩る最大の調味料となっています。
 今回の民主党の圧勝ムードに、この構図を感じてしまうのです。今回は、ただ「カイカク」が民主党と思われているだけで。この構図のまま民主党が政権を取った場合、宿命的に大衆受けする政策、あるいは官僚・守旧派叩きなどから行うことになってしまい、社会福祉政策はみんなの関心がある年金ぐらいしか進まない(いや年金制度が改善されるのはいいことですけどね!)なんてことになる不安もあります。

本来ならこのような二分法やポピュリズムこそ「交代」されなければならないのですが、民主党はそこを「交代」ではなく「継承」することを選んだように見えます。これでは、実は何も変わらないのではないかという不安が募るのです。民主党の中にも超復古主義的な議員もいますし。ある程度人数の多い政党は宿命的にそうなるのかもしれないですが。

とはいえ

投票は重要な権利であり義務ですし、日本にも世界にも投票したくてもできない人が大量にいます。なので投票には行くつもりです。そのときにはやはり「よりマシな方」を選ぶのでしょう。個人的には社民党国民新党が協力しなければどうにもならないぐらいで民主党が勝つのがベストなのですが、どうなのでしょうか。
…このまま「保守二大政党制」になったら毎回この悩みと戦うことになるのでしょうか。

《追加》

私のよく行く非国民通信様ですばらしい記事がありました。ぜひご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/1e498891fbbe42503f63557fa2ea7363